海上に約100本の巨大風車。秋田県の風力発電計画とサーファーの反対運動 (公式)

大塚和成です。

News 2018/10/05

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沖合いや港に立てた風車で発電する「洋上風力発電」。

秋田県で、この洋上風力発電の大規模計画が進められており、地元サーファーらが中心となる反対運動が行われてることはご存知だろうか。

秋田県由利本荘市の沖合いで計画されている洋上風力発電事業は、着工予定が2021年、運転開始予定を2026年としたもの。

県内でも主要なサーフィンエリアである岩城~西目まで、沖合い1~3kmほどの位置が候補海域とされており、沿岸およそ30kmの区間に約100本もの巨大風車が建設される計画だ。

本事業に対し、自然環境や景観の破壊、健康被害に関する懸念等が挙げられているものの、計画自体が事業者主体の調査やその説明会を中心として進められているという声も多く、地元サーファーらは抗議運動を兼ねたビーチクリーンイベント「手繋ぎプロジェクト」を複数回実施。

また、市内在住のサーファーで、計画反対運動の署名活動を主導する工藤仁美氏は、秋田県・佐竹敬久知事宛に本計画の中止を求める要望書を提出。県は、健康被害や景観変化、海流変化など各懸念点に回答するも、風力発電導入にあたっての経済効果や雇用創出の期待などを挙げ「地域住民の様々な疑問等について、しっかりと説明していくよう事業者に求める。」とした。

秋田県内で相次ぐ洋上風力発電計画。その全てが実施されると、県内の沿岸部に新たに建設される風車の数は最大約290本とも言われている。

由利本荘市沖の風力発電計画を進める株式会社レノバは、11月8日に住民説明会を予定。地元サーファーらは本説明会参加の呼びかけと併せて、計画中止を求める署名運動を続けており10月20日頃までに一次集計したい方針だ。

Surf for OMM |世界の海を渡りながら沢山の人と繋がりを配信する大塚和成(おおつか かずまさ)ブログ

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